鮫角灯台
変化に富んだ景観が続く八戸種差海岸。鮫角(さめかど)と呼ばれる岬に白色の灯台が立つ。水面から灯火まで58m 光達距離約36km鮫角灯台は、昭和13年(1938)2月16日に点灯された。八戸港に出入りする船舶の目標となる重要な役目を担い続けている。灯台のそばにタイヘイ牧場が広がり、海側にJR八戸線が走っている。
岩場に「マイルポスト」と呼ばれたポールが2本隔てて立っている。船の速度を測るために使われた標柱という。
葦毛崎展望台
鮫角灯台近くに太平洋が一望できる葦毛崎展望台がある。馬産地であった南部藩の放牧地の一部であったこの地は、葦毛(灰色の毛)の馬にちなんで名づけられたとか。幕末の頃、異国船を監視するための台場が築かれ、その立地を利用して、太平洋戦争末期になると、海軍の防空電波探知機(レーダー基地)が設置された。
現在は展望台に整備され、種差海岸遊歩道の出発点として散策できるコースが続いている。
鮫湊
八戸港はかつて「鮫浦」(蕪島の西側あたり)と呼ばれており、漁港と避難港であった。鮫漁港修築工事が大正8年(1919)行われ、大正13年(1924)鮫駅が開業。昭和に鮫漁港と湊(新井田川河口)を合わせて「八戸港」と改称。漁業基地、物流拠点として商港、工業港としてさらに拡張され、歴史を刻んでいる。漁業の街は日の出前から活気がみなぎる。
陸奥湊地区の朝市では、ほっかむりに割烹着姿の「イサバのカッチャ」(五十集のお母さん)が昔ながらの風情だ。