源氏ヶ浦漁港
津軽半島・下北半島に囲まれた陸奥湾では、ホタテ貝の養殖が盛んに行われている。対岸の見える内湾で、海岸景観の保全と安全な海岸づくりが進められてきた。海とかかわりながら暮らしが営まれてきた沿岸集落は、かつて風波が砂浜を侵食するためか、低い屋根で板囲いの建物が海岸線沿いに続いていた。災害による安全性の確保など、海岸保全施設の整備が行われた。
横浜町にある源氏ヶ浦漁港。伝説が物語る名前だ。港内水を排出し、新鮮な海水を流入して海水交流を促進する消波機能をもつ海水交換促進型防波堤が整備されている。岸から船を結ぶ浮き桟橋が見える。防波堤などの整備により、港内が穏やかになることで、漁船への安全な乗り降りや、作業の効率化 迅速化がはかられ、漁船の耐用年数の延長にも効果があるのだという。漁業活動の効率化がはかられ、生産活動が維持されている。